Amigomr's second blog

このブログは MozillaJapan 翻訳部門や訳語決定会で活動している Amigomr の趣味など超私的なブログです。

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木曜日, 9月 14, 2006

ブラームス「交響曲4番」

ブラームスの「交響曲4番」ほど悲嘆に暮れた音楽はあまりない(強いてあげるならチャイコフスキーか)。彼の初期の音楽はウィーン古典派を代表しただけあってベートーヴェンやハイドンの影響を色濃く受けていたが、彼の晩年は「古典派の中のロマン派」であった。実際、この「交響曲4番」ではパッサカリアといわれる古い技法やバッハのカンタータからの引用などが目立つ。

特に有名なのが政治思想家・丸山真男を始めとする多くの音楽愛好家が唱えた「冒頭の H 音の重要性」である。彼らはその根拠としてフルトヴェングラー指揮の同曲演奏を模範にしている。このフルトヴェングラーの H 音には逸話がある。フルトヴェングラー死去後、同職を継いだカラヤンは偶然、この曲をベルリン・フィルと行った。すると楽団員たちはこの「天から降りる音」を奏でた。カラヤンは驚き、それを自分のものにしようと研究した。しかしその音は二度と復元できなかったと言う。これはフルトヴェングラーの「H 音」が再現しようのないものだったことを表すものだ(カラヤンは模倣が上手かったができなかった)。

この交響曲4番に表れているのは一人の人間の孤独ではないかと思います。第四楽章の冒頭の音は孤独になってしまった人の音楽じゃないかと思います。「ホ短調」で書かれた交響曲は当時、この曲だけでしたが、そこにブラームスの正常でない状態が表れているのではないでしょうか。